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静楸小説第2弾

ようやくアップです!

〈You are my master〉

「どんな職でも結構です。ーーーこの城にいられるなら。」

そう言ったのは確かに自分だ。

だがだからといって何故よりにもよって静蘭の配下なのか。

(まさか孫尚書は私と静蘭のことを知っているのか?)

実は静蘭の正体がかつての清苑公子だと言う事は、秘密にしている割にはよく知られている事実だったりする。

例えば劉輝や楸瑛たちはもちろん、紅藍両家の3兄弟、霄太師、宋太傅、今は亡き茶太保、茶朔洵、旺季など。

だから、旺季の親友でもある孫尚書が昔の二人のことを知っていたとしてもおかしくはない。

だが楸瑛はそんな事知る由も無い。

劉輝にすら紅尚書の雑用係とどっこいどっこいの世知辛い職場と言われた静蘭の雑用係(しかも護衛とかではなく雑用係というところがまた・・・)として容赦無くこき使われて、こっそり愚痴っていた。

「くっそー、この間まで私の方が身分が上だったのに(立場は下だったが)。」

だけど

「楸瑛」

「何をたらたらしている。仕事はまだまだ残っているぞ。」

「分かってます。すぐやりますよ。清・・・蘭。」

「人前でその名で呼ぶようなヘマをしたらクビだぞ。」

「・・・気を付けます。」

それでも、実は幼い頃からずっと仕えたいと思っていた人に、公の場でも仕える事が出来るようになった事は、嬉しかった。

「公の場でも」。

そう、楸瑛が忠誠を誓ったのは清苑だ。

どうしても、自分が仕えたいと思うのは、清苑だけだったのだ。

今はもう、立場も名前も変わってしまったけれど。

劉輝が王に相応しくないと思っているわけではない。

むしろ彩雲国の王としては、清苑より劉輝の方が相応しいだろう。

だけどそれでも。

自分が兄達以外に初めて負けを認めた人。

「藍が心を膝下に屈さする者、いずれにあるや」と言われた自分が、唯一膝を折っても良いと思った人は、清苑だったのだ。

彼が流罪に処されたから、名前を変えて王族ではなくなってしまったからといって、そんなに簡単に別の人に忠誠を誓うなんて出来なかった。

「だからって、なんでこんなに厳しいかなぁ。というか、前から私には特別厳しい気がするんだけど。」

「何か言ったか?」

「いいえ何も。」

彼は地獄耳なのか。

「お前があまりにも使えなかったからだ。」

「え?」

「初めて会った時。あれだけ勇ましく突っ込んできておきながら、あっさりと叩きのめされていただろう。」

「・・う」

「しかも人を女の子扱いしやがった。」

「・・・汗」

「その上、主上の花を受け取っておきながら、好きと忠誠の違いすら最近まで分かっていなかった。」

「・・・す、スミマセン。」

楸瑛はぐうの音も出ない。

「オマケに私の財布のくせに勝手に不良債権になってしまって・・・」

「そんなところだけ所有権主張しないでください!」

「なんだ、お前は私のものだろう?」

「・・・・・ッ!?」

「せ、清苑様、それは・・・」

「私に忠誠を誓っただろう。」

「・・・あ、そういう意味ですか。」

変な期待をしてしまった。

「他にどういう意味だと思ったんだ?」

「いえ、別に。」

にやにや笑いながら言うあたり、絶対にわざとだ。

(前から思っていたけど・・・この人、絶対に私をいじめて遊ぶのが趣味だよな)

なのにどうして私はこの人でなければ駄目なのだろう?

心底疑問だ。

「だけど仕方ないよな。こんな人でも私の『王』なんだから。」

「・・・口に出てるぞ。」

「えっ!?(汗)」

「ぐだぐだ言ってないでさっさと仕事をしろ!」

「は、はいっ!!」

・・・静蘭に認められる日は遠そうだ。

                                              了

お、終わった~。

若干不完全燃焼ですがようやく終わりました。

静蘭に忠誠を誓った楸瑛です。

ぶ、文章力が欲しい・・crying

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コメント

こんにちは、『白蛍』の如月零です。
先日(というにはかなり前ですが…)のお返事に書かせていただいたとおり、お邪魔させていただきました。
いつにしようとチキンのためずっと迷っていたんですが、素敵静楸に思わずやられてしまいまして!もう私、こういう静楸を求めていたと言っても過言ではありません!二人の関係が本当に素敵過ぎます~!
楸瑛はずっと静蘭に手の上で遊ばれていればいいと結構本気で思いました(笑)
でもいつか静蘭に認めてもらえるといいね、楸瑛!と応援しつつ、この辺りで失礼いたします。

投稿: 如月零 | 2008年9月 9日 (火) 22時28分

如月様!!ようこそいらっしゃいました!!
返信が遅くなってしまって申し訳ありません。
あんな駄文をそんなに褒めちぎって頂けるとは・・・調子に乗ってしまいますよ(笑)
ではまた機会があれば静蘭としゅーについて語り合いましょう!
実は私も何度か如月様のところへお邪魔しているのですが、そんなに頻繁にお邪魔するのは迷惑かな、と思って書き込みはしないようにしていたんです。
それでは、コメントありがとうございました!

投稿: 桜姫 | 2008年9月13日 (土) 22時55分

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